『あぁ、今日もまた、苦行が始まる―――』

ヘルクレス・蟹・獅子・海蛇がでてきます。
原曲はIAの『コノハの世界事情』です。12の難行の話。でもこの4人しか出ない。
メインはヘルクレス。何か替え歌ばかりが多くなってる気がする。

～出る人について～
視点＝ヘルクレス
カレ＝獅子
人一人＝ヘラ（ゼウスの妻）
次の二人＝海蛇・蟹
彼＝海蛇
彼女＝蟹
女神＝ヘラ

[0回]

意味と夢と事態を合わせて　行われてしまう苦行は
終わった命に捧げる機会らしい
これはカレの昔のお話　人一人は頭を抱えて「負けてしまう」と呟いた
歪んでた世界の最初の苦行は初めてにしてはあまりにも難しすぎて
その時点でもう諦めた方が良いのかい？
次の二人は沼の畔でそんな無色の夢を見てた

期待外れの世界の先で一つの命が散り去った
苦しみ嘆く君の首を絞めて見ていた
秒針が進み出すのをとめて　世界はまたも回り出そうとする
この夢は終わらない



意味と夢と事態が混ざって　ただただ考えてく頭
「僕の調子は少しだけヤバいらしい」
これは彼と彼女のお話　作られてしまった言葉では
もう何もかも届かない
こびりつく雨の音　滲む目線には
次の目標が静かに僕を見てるようで
彼の声がもう頭に響きだしても
ゆらゆら揺れる視界の先じゃ叫ぶ言葉は届かない

予想通りの視界の先で　無力な彼はまた散り去った
踏みつぶされる彼女を　僕はただ見下ろした
泥沼じみた苦行の先で　届きかかった世界は遠すぎて
僕の目で

笑う女神は何処かに消えて　苦行に何度も取り掛かって
「また次だね」って笑い合う　そんな運命なら
苦痛まぎれの世界の隙間　予想外れの雨が降ってきた
その時に　その時に

たとえ未来が書き変わってても　あの目は





ヘラの難行事情