『君が泣くのに、僕は気づくことができなかった―――』

替え歌で全員コンプリートできるかな・・・。
原曲はIAの『透明アンサー』です。
鋭敏は、双子座を強調する言葉なんだそうです。
兄・カストルと弟・ポルックスの過去の話。

～出てくる人について～
視点＝ポルックス（弟）
君＝カストル（兄）
従兄弟・あいつ等＝イダス・リュンケウス

[0回]

変わりばえのない　そんな毎日を
這いつくばって何度も歩んできた
「さぁどうだい、君は。」また試すように
喋りもしない花が何かを言った

成長しているさ　調子も悪くない
不老不死の体に鞭を打って
隣では君が　調子悪そうに
有限の命を無理して動かした

君のこと見つめてると　自分の命が悲しくなる
「別れの日、いつかくる」けど　君はいつも笑っていた

これ以上　消えたい気持ちに触れないで
今日も理由なんてどこにも見つからない
見せつける従兄弟に一人「冷たい奴だな」と
語りかけてる

今更　不思議そうに理由を探っても
何でか全て解りきってしまうから
「このまま死んでしまった方が楽になれるさ」と
考えるのも馬鹿らしいよ



変わりばえのない　日々は一変し
二人であいつ等と喧嘩をした
君の心臓を　貫いた時
あいつ等の投げた槍が赤に染まった

変わりばえのない　日々は何処かで
歪んでしまっていたのかもしれない
君の髪の色　君の笑顔を
誰もがもう覚えていないかもしれない

「僕の傍　開いた場所は　そこからどう映っていますか。」と
君の事知ったように　何一つ解っていなくて

少しでもそれを解っていられたなら
ずっと続いていてくれた様な日々は
通り過ぎる人を見る度にないものだって
気付かされてる

あの場所で消えたい心を傷つけて
何度も隠し通して笑っていた
僕の目の前からいなくなった君の笑顔を
僕はいつでも忘れないよ





鋭敏アンサー