『思ったんだ。こんな世界、どうなってもいい・・・ってさ☆―――』

天秤と乙女の出会いを替え歌にしました。
↑でもほとんどは人間界にいた頃の天秤の話です。
天秤で初音ミクの『カゲロウデイズ』の替え歌。
合いそうだったから書いたけどやっぱり合ってた。
私はカゲプロが大好きです。面白いですよね。
歌の意味はいずれ本編が書くかもしれません。

～出てくる人について～
視点＝天秤
女の子＝人間の女の子
男達＝数人の人間の男（今でいう兵隊か何か）
あの"ヒト"＝女神アストレイア
優しい彼女＝乙女

[0回]

8月の上旬の日差しが高く上がる頃　天気が良い
病気になってしまいそうな眩しい日差しの中　人の目を見計らって身を潜めた
「はやく自由になりたい」　隣で歩く　女の子がポツリ呟いた
あぁ　大きな物音立ててしまったら　後ろに立っていた男が刃物を振り下ろす

バッと吹きだす赤い血が　生ぬるく僕の頬に咲く
血飛沫の色　君の瞳が　光を映さず倒れ込む
後ろに立つ男たち　「見つけたぞ」って笑ってる
逃げようとする　僕をおさえて　重い拳を振り上げてた



目を覚ました音を通さない無音の中で　「ここは何処？」
夏の暑さを感じさせないほどに暗い場所　やけに体中がズキズキと疼く
「でもさぁ、なんかおかしいな」　痛む傷口を見つめて小さく言葉零す
あぁ再び男が　武器を構えて振り降ろそうとするのを　拒んで体突き飛ばす

バッと押しのけ飛び出して　何も考えず走ってく
痛みを恐れて自由を求めて涙を流し逃げ出した
見つからないあの"ヒト"が「ごめんなさい」って呟いた
人を恐れて泣き崩れても　僕は誰にも救われない



何度戦が終わっても再び時代は巻き起こす
繰り返して何百年？　もうとっくに気がついていたよ
こんな救いのない日々を　終わらせることはできないと
繰り返した時代の先へ



聞こえてきた足音に　肩を震わせて息を飲む
光る瞳が映し出した優しい彼女が現れる
潜めていた声を上げ　「僕を助けて」と叫んだら
繰り返してた苦痛の先の温かな日々手に入れれた



目覚ましベルが鳴り響くベットの上で一人　青年は
「まだ繰り返される」と一人で涙を流した





テンビンデイズ