『呆れるほどに、人のことを憎んでしまう私―――』

蠍と天秤の出会いを替え歌にしてみました。
原曲は、BOCALOIDのIAが歌う『想像フォレスト』。
想像の中の天秤と蠍の出会いに、ピッタリの曲だったので・・・ﾃﾍﾍﾟﾛ(^_-)-☆
"情熱"は蠍座を意味する言葉なので・・・、簡単過ぎる。
この二人はなんか、ほのぼのする。天蠍もセトマリも好きです（ぇ

～出てくる人について～
視点＝蠍
その人＝天秤

[0回]

そよ風が波をうつ　川を泳いでると　何処からか飛んできた鳥の声
閉じた瞼を開き　『何処から来たの』と微笑む
目を隠したままの夜明けの朝



世界は結構荒れてて　複雑なものだった　私の存在は人を怖がらせ
森の奥川の中　人目につかないこの場所を
訪れる人などいないわけで

「目を合わせないで」
固まった世界　ひとりぼっちで生きて来て
目に映る物に恐れる日々は
物語の中でしか知らない人々に少し憧れる
事くらい許してくれますか？

タンタンと流れ出した　生まれてしまった孤独でも
案外人生なんで　私の中じゃ
ねぇねぇ突飛な世界を想像して膨らむ世界は
今日か明日でも訪れてくれないですか？



なんて妄想なんかして　空を眺めてると
何処からか聞こえたのは喋り声
水に濡れた髪を揺らし　ゆっくりと立ち上がり
「どうしよう」と森の向こうを見つめました

「目を合わせると人が逃げてく」　それは生まれつきでして
私の目はそうなっているようで
世界の中なんかじゃいつも　恐れられる役ばっかりで
そんなこと知ってるわけで

トントンと響き出した　足音聞くのは初めてで
緊張なんてもんじゃ　足りないくらいで
ねぇねぇ突飛な世界は　想像しているよりも
実に簡単に"ココ"を　見つけてしまうものでした



目を塞ぎ　蹲る姿に　その人は驚いて
「目を見ると人が逃げていく」というと　ただ笑った
『僕だって人を傷つけると怯えて暮らしてた
　でも世界はね　案外怯えなくていいんだよ』

タンタンと鳴り響いた　心の奥底に飾られた
想像は世界に少し鳴り出して
ねぇねぇ幸福な"今"を教えてくれた貴方が
落ち込んだ時には　傍で待っているから



そよ風が今日もまた　貴方がくれた服の
裾を少しだけ揺らしてみせた





情熱フォレスト